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  <title>全力三日坊主</title>
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  <description>ヴィレの個人用呟き備忘録。美術や読書なんかを中心にまとめるよ。
読むのならあまり信用しないで、気になったら自分で調べた方が良いよ。
飽き性だからいきなりやめるかも</description>
  <lastBuildDate>Sun, 02 Jun 2013 06:58:16 GMT</lastBuildDate>
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    <title>国立西洋美術館「ラファエロ展」</title>
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    <![CDATA[国立西洋美術館「ラファエロ展」に行ってきた。今年の展覧会は本当に当たり年でルネサンスの三大巨匠が東京で見られる。中でも一番行きたかったのがこのラ<br />
ファエロ展。今までも何回か来日した事はあったけど、20点近くが一つの場所で見られるのって日本で初めてなんじゃないかな<br /><br />レオナルドやミケランジェロと比較すると若くして亡くなってる上にこの時代の人は壁画なんかも多いので、作品を移動するのが難しく展覧会が開催されるというのが稀なのです。見所はやはり「大公の聖母」聖母の画家と言われたラファエロ、表情の優雅さが素敵<br /><br />この真っ黒の背景も専門家達の間で意見が分かれていた。最初から真っ黒だったのか、後世の創作か。最近の研究でこの背景は後世のものだという事が判明した<br />
との事、もともとは窓のある室内空間が描かれていたらしい。誰が塗ったのかはわからないけど、この背景も神秘的でいいと思う<br /><br />他にも自画像や「エゼキエルの幻視」「聖ゲオルギウスと竜」といった教科書レベルの作品が沢山。「エゼキエル～」と「聖ゲオルギウス～」はあんなに小さな作品だと思わなかった。本当に贅沢な展覧会でした。今の時期ならお花見ついでに見に行ってもいいでしょうね<br /><br />個人的に嬉しかったのが、ミニ図版が売っていた事。15cm正方形サイズの図版は持ち歩くのも楽だし値段も良心的で今後の展覧会でも是非採用してほしいと思った。ナイスアイディアです。一緒に貰える紙袋もかわいらしいし<br />]]>
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    <category>美術展</category>
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    <pubDate>Mon, 11 Mar 2013 15:00:00 GMT</pubDate>
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    <title>東京国立近代美術館「フランシス・ベーコン展」</title>
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    <![CDATA[東京国立近代美術館「フランシス・ベーコン展」に行ってきた。初めて行った美術館。近代美術は詳しくないのですが、今回のベーコン展は滅多に開催されない<br />
らしいので行ってみました。主要作品の多くが美術館に収蔵されているのと、個人蔵の作品はオークションで高値で取引されてるから、らしい…<br /><br />（でも昔の人の作品はほとんど美術館に収められてるだろうし、なんで展覧会を開催するのが難しいのかわかんない。近代美術ってそういうものなんかな？それともアジアだからなのかな？なんか混乱してきた）という事で没後アジア発の回顧展。三幅対（トリプティック）が多いので、ボリュームがあると思う<br /><br />パンフにはベーコンの言葉「アーティストは、感情のバルブのロックを外す事ができるんだ。そうやって、絵を眺めている人達を、無理矢理にでも生<br />
(life)に立ち戻らせる事ができるんだよ」とあるが、僕はベーコンの絵はちょっと気持ち悪くて苦手だ…気持ち悪い感情のバルブは外れたけど<br /><br />今回の展覧会は回顧展でありながら「身体」に着目したテーマ展でもある。ベーコンの作品のキーワードとして挙げられるのが肉的な表現。身体を描く上で通常は骨格を意識してそこに肉付けしていくんだけど、ベーコンは骨ではなく肉から入っているのが特徴である<br /><br />描かれている身体もなんかぷよぷよして硬さを感じなかった。身体は勿論それは顔にも及ぶ。恋人を描いた作品「ジョージ・ダイアの三習作」もかろうじて輪郭はあるもののまるでぶよぶよした肉塊みたいで襟付きの服が逆に違和感あった<br /><br />作者の意向で、ほとんどの作品は金縁の額とガラスに入れた額装を施されている。ベーコンは「ガラス独特の存在感が鑑賞者との間に「隔たり」を生む」のを好<br />
んでいたらしい。その効果を期待してか、ポストカードも金縁のついた袋に入れられて売ってる。袋のビニールもガラスの役割を果たしていると思う<br /><br />キャプションには「暗い画面にガラスに映り込んだ鑑賞者の姿を意図してたんじゃないか？」っていうのに対し「そんな事ない。映り込まないガラスがあったら<br />
いい」と一蹴してた。一応あんまり映らないガラスに入れた作品もあったけど。鑑賞者の間違った深読みが恥ずかしくなっちゃうね<br />]]>
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    <category>美術展</category>
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    <pubDate>Mon, 11 Mar 2013 15:00:00 GMT</pubDate>
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    <title>21_21 DESIGN SIGHT「デザインあ」</title>
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    <![CDATA[21_21 DESIGN <br />
SIGHT「デザインあ」展に行ってきた。初めて行ったんだけど東京ミッドタウンの中にありました。場所がちょっとわかりにくかった…Eテレで放送中の番<br />
組「デザインあ」を展覧会と言う形に発展させた企画。夜遅くまで開館しているのと値段が安いのでカップルと家族多し<br /><br />番組を知ってる人からしたらデザインあの世界観が広がってて楽しかった。参加型の展覧会という事もあって写真撮り放題。テレビでおなじみの「解散」シリー<br />
ズとか。特にお寿司が良かったね！超巨大まぐろの握りとか極小いくら軍艦とか、写真に撮る時に比較するものと一緒に撮れば良かったと後悔<br /><br />こういう参加型の展示は実際見るのが一番わかりやすいな。モノ・オト映像のコーナーかな？部屋がいろんな色に変わって、その色のモノを光で示す展示。大人<br />
から子供まで楽しめる展示だと思う。実際家族連れが多かったし、体験や遊ぶ展示が多かったのもデザインやアートに触れる機会としていいと思う<br />]]>
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    <category>美術展</category>
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    <pubDate>Sun, 10 Mar 2013 15:00:00 GMT</pubDate>
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    <title>Bunkamuraザ・ミュージアム「ルーベンス 栄光のアントワープ工房と原点のイタリア」</title>
    <description>
    <![CDATA[Bunkamuraザ・ミュージアム「ルーベンス 栄光のアントワープ工房と原点のイタリア」展に行ってきた。展覧会のタイトルにもあるように工房に焦点を当てた展示だったように思える。工房作品とか、専門画家とのコラボ、指導した版画作品の展示が多かったです<br /><br />工房でルーベンス風の画風を確立するための「9つの頭部」というエングレーヴィングの作品があったんだけど、その中の眠る子供の頭部があちこちの作品に登<br />場していた。おおもとが「眠る二人の子供」の左側の子供で、パンフレットの表紙の作品である「聖母子と聖エリザベツ、幼い洗礼者ヨハネ」にもいる<br /><br />あとはフランダースの犬でネロが見たがってた「キリスト降架」（の版画）ね。ルーベンス自身が版画の指導してたらしくとても精巧でした（版画だから左右反<br />転だけど）。構図もやはり素晴らしい。「キリスト昇架」も見たかった。この版画作品が世に出回ったおかげで「キリスト降架」が有名になったらしい<br /><br />あとはフランダースの犬でネロが見たがってた「キリスト降架」（の版画）ね。ルーベンス自身が版画の指導してたらしくとても精巧でした（版画だから左右反<br />転だけど）。構図もやはり素晴らしい。「キリスト昇架」も見たかった。この版画作品が世に出回ったおかげで「キリスト降架」が有名になったらしい<br /><br />ルーベンスの工房は「黄金の工房」とも呼ばれ、膨大な注文があったらしい。注文に応えつつクオリティを落とさないよう仕上げはルーベンス自身が手掛ける。<br />こういう会社あるよね。なんか作品を捌いてる感があって、想像すると超忙しそうでスキルは上がりそうだけど、自分だったら勤めたくないな<br /><br />それと個人的には専門画家達との共同制作作品が楽しかったな。当時は例えば人物はルーベンスが仕上げて背景はブリューゲルが仕上げるとか分業してたりして<br />たんだって。ブリューゲル（父）通称花のブリューゲルの花瓶の花は、こないだの「チューリップバブル」を読んでから一層好きになったなぁ<iframe style="display: inline;" class="iframeEdit" frameborder="0"></iframe><br /><br />]]>
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    <category>美術展</category>
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    <pubDate>Sun, 10 Mar 2013 15:00:00 GMT</pubDate>
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    <item>
    <title>森アーツセンターギャラリー「ミュシャ展 パリの夢 モラヴィアの祈り」</title>
    <description>
    <![CDATA[森アーツセンターギャラリー「ミュシャ展 パリの夢 モラヴィアの祈り」展に行ってきた。2010年に「生誕150年記念 <br />
アルフォンス・ミュシャ展」に行ったので、その時に軽く勉強していたんだけど、今回の展示はそれよりもさらに深い。キャッチは「あなたが知らない本当のミュシャ。」<br /><br />1897年のリトグラフ「夢想」と1927年～35年頃「ヤロスラヴァの肖像」の二つ折りのパンフレットが飾れそうなくらい綺麗。パリ時代の美しくて女性らしい作品と、チェコ時代の力強い作品が対照的でいい。ミュシャと言えば綺麗、可愛い、アールヌーヴォ―！といった感じを打ち消すような力強い瞳<br /><br />ポスターは勿論、今回の展示は油彩や写真、素描、宝石と多岐に渡る。特に油彩が多くて、ポスター風の作品しか知らない人にとってはかなり新鮮だろうなと思<br />
う。目玉はシルクサテンに刷られた「四芸術」で日本初公開。普通は紙に印刷するのに布というのが珍しい。習作（下絵？）と一緒に展示されてた<br /><br />ミュシャは連作が多いけど、ちゃんと並べて展示されてたのが良かったなぁ。「四芸術」「四季」「四つの宝石」「四つの星」とかね。やっぱり四つ並ぶと圧巻。ここら辺はポストカードも大判で出ていて額縁に入れて飾りたくなりますね。サラ・ベルナールのポスターとかも<br /><br />チェコ時代の作品もスラヴ系の衣装と一緒に展示されてたんだけど、それまでの優しそうな女性らしい表情とは違う、民族衣装を着た武骨で力強い女性の姿も印<br />
象的だった。スメタナの「我が祖国」が流れる中で見る「スラヴ抒情詩」（スラヴ民族の歴史を綴った連作）、相当力入れてたんだろうなぁ<br /><br />今パンフ見て気付いたんだけど「夢想」にトリムマークが付いてる。いつから付けるようになったんだろう？ところで、今回の展示には展示作品の目録がないような気がしたんだけど貰い忘れちゃったのかな。それとも最初からなかったんだっけ？<br /><br />お客さんも（ロリータ系の）若い女の子が多くて、なんでかなと思ったらイノセントワールドっていうブランドとコラボしてたのもあったみたい。グッズも全体<br />
的に女の子向け（そりゃそうだよ、ミュシャだし）な印象でした。展示の最初にミュシャの肖像画見て、男性と知って驚いた人もきっといる<br />]]>
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    <category>美術展</category>
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    <pubDate>Sun, 10 Mar 2013 15:00:00 GMT</pubDate>
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    <title>千足伸行「すぐわかる キリスト教絵画の見かた」</title>
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    <![CDATA[<a href="http://www.amazon.co.jp/exec/obidos/ASIN/4808707896/norvillage-22/" target="_top"><img src="http://ecx.images-amazon.com/images/I/51GTYY76JZL._SL160_.jpg" alt="すぐわかる キリスト教絵画の見かた" border="0"></a><br />東京美術、千足伸行「すぐわかる <br />キリスト教絵画の見かた」読了。これもグレコ見る前に読もうと思ったけど読めなかったやつ。「無原罪のお宿り」の主題がどういう意味なのかっていうのはこ<br />れで知った。どういう物語なのか、こういう作品があるとオールカラーで2ページ程度でまとまってるのですごくわかりやすい<br /><br />絵のチョイスも有名どころは勿論、正直聞いた事ない画家も載ってるのはすごいなと思った。特に聖人は日本人としてなかなか触れる機会がないのにも関わらず、沢山展示されてるので気になっていたんだよね。聖アガタとか聖ルチアは物語知らなかったら訳わからないもの<br /><br />昨日の本とも関係してくるけど、聖母信仰ってカトリックだけなんだって。例えばサンタマリア～教会はマリア様の教会だからカトリック教会って事になる。聖<br />書の中には偶像崇拝についての警告も多いし、処女マリアが授乳できるのはおかしいっていう理由もあったりして、プロテスタントは否定的<br /><br />天上の三位一体が父、子、精霊ならば、地上の三位一体はイエス、マリア、ヨセフの聖家族の図。中世後期あたりで聖母信仰が盛んになって、作品も沢山作られた。聖書の中で聖母が出てくる場面は少ないけど、聖母の物語は外典福音書や後世の宗教文学に書かれている<br /><br />キリスト教って父なる神みたいな表現だったりして父性性が強いけど、マリア様は天の女王だしキリスト教における母性性だったんだろうな。だんだん女性も力<br />を持ち始めるルネサンスあたりに受胎告知のマリアの本がどんどん大きくなっていったのと同じように、女性への見方が変わっていったのかなぁ<br />]]>
    </description>
    <category>読書</category>
    <link>http://vil.or-hell.com/%E8%AA%AD%E6%9B%B8/%E5%8D%83%E8%B6%B3%E4%BC%B8%E8%A1%8C%E3%80%8C%E3%81%99%E3%81%90%E3%82%8F%E3%81%8B%E3%82%8B%20%E3%82%AD%E3%83%AA%E3%82%B9%E3%83%88%E6%95%99%E7%B5%B5%E7%94%BB%E3%81%AE%E8%A6%8B%E3%81%8B%E3%81%9F%E3%80%8D</link>
    <pubDate>Sat, 16 Feb 2013 15:00:00 GMT</pubDate>
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    <title>石井美樹子「 聖母のルネサンス―マリアはどう描かれたか」</title>
    <description>
    <![CDATA[<a href="http://www.amazon.co.jp/exec/obidos/ASIN/4000236490/norvillage-22/" target="_top"><img src="http://ecx.images-amazon.com/images/I/519H5H64Y6L._SL160_.jpg" alt="聖母のルネサンス―マリアはどう描かれたか" border="0"></a><br />岩波書店、石井美樹子「 聖母のルネサンス―マリアはどう描かれたか」読了。受胎告知、ミルクスープの聖母、書を持つ聖母の3章で構成されている。著者は美術史家ではないらしいけど、内容は濃くて読み易かった。ありがちだけど図版が白黒なのが残念。図版も多くて参考文献も一杯なのに<br /><br /><a href="//vil.or-hell.com/File/d0117217_10302214.jpg" target="_blank"><img alt="" src="//vil.or-hell.com/Img/1361094118/"></a><br />「ミルクスープの聖母」はダヴィッドが描いた作品で、幼子イエスが手にしている木製のスプーンに着目して論を展開している。イエス降誕の時、マタイ書で東方三博士は黄金、乳香、没薬を贈り物として渡しました。ルカ書でも同様に羊飼い達が礼拝して贈り物を渡すんだけど、これは地方によって違う。時系列は羊飼いの礼拝→東方三博士の礼拝<br /><br /><a href="//vil.or-hell.com/File/GerardDAVID.jpg" target="_blank"><img alt="" src="//vil.or-hell.com/Img/1361094161/"></a><br />ダヴィッドは「エジプト逃避」でもスプーンを持ったイエスを描いている。こちらのイエス様はちょうど授乳の最中で「ミルクスープの聖母」と同様にスプーンとミルクが対になっている図になる。ここから著者は子（スプーン）と母（ミルク）のシンボルなのでは？と論じていく<br /><br />羊飼いだから黄金みたいなものじゃなく素朴なものなんだけど、その中にスプーンが入っている事もある。中世・ルネサンスの絵画の伝統として、イエスの持つ<br />ものはイエスの象徴（アトリビュート）である。ダヴィッドは「ミルクスープの聖母」とそっくりの「さくらんぼを持つ幼子と聖母」を描いている<br /><br /><a href="//vil.or-hell.com/File/d0117217_10371229.jpg" target="_blank"><img alt="" src="//vil.or-hell.com/Img/1361094189/"></a><br />スプーンがさくらんぼに変わったこの絵、さくらんぼはイエスの象徴で、羊飼いもさくらんぼを渡す地方もある。これらと同じ構図のダヴィッドの作品は7つ現存しているらしい。当時人気だったのかな。そしてどうやらこのようにスプーンを持たせたイエスを描いた画家はダヴィッドとダヴィッドに影響受けたベニングだけとか<br /><br />マリアの徳性はキリストの母である事。授乳の聖母はマリアの役割を明確にするイメージだった。聖母マリアはキリストの母だけでなく、万人の母である。フランドル地方にはマリアの乳の聖遺物がまつられているとこもあるとか。奇蹟的な治癒力があると信じていたらしい<br /><br /><a href="//vil.or-hell.com/File/549px-Jean_Fouquet_005.jpg" target="_blank"><img alt="" src="//vil.or-hell.com/Img/1361094732/"></a><br />だけど例えばフーケの「聖母子」みたいに当時の流行を取り入れたりして宗教性が薄れて宗教画の意味がなくなってきた。その上処女のはずのマリアから母乳が出るのはおかしいなんていう非難も受け、スプーンの意味も忘れ去られていってしまったみたい<br /><br />羊飼いが贈るスプーンとフラスコのセット。離乳食用の食器に神学的な意味はあるのか。フランドルの画家はスプーンのある降誕画や聖母子像を描いている作品<br />が多い。スプーンは王冠、王笏、宝珠と共に即位の儀式の宝の一つだった。でもスプーンが王の中の王を象徴するという考え方は東方生まれなんだと<br /><br />そこからスプーンは賢者、癒し手、王の中の王、旅人の道しるべ（中国最古の羅針盤は匙の形をしているらしい）、救い主のシンボルであると言っているんだけ<br />ど、戴冠のスプーンはイギリスの例を出してるし、中国の例も出してるし、そりゃどっちもダヴィッドの絵よりは古いものだけど釈然としないんだよね<br /><br />またスプーンは愛と豊穣のシンボルでもある。くぼんだ部分が女性、柄が男性を表し、女性性と男性性が合体した形のスプーンは豊穣のシンボルだった。まとめればまとめるほど逆にただの離乳食用の食器だったんじゃないかって思ってきたな…むしろ噛むためのおしゃぶりとかさ。それはないか<br /><br />スプーン論も面白かったけど、書を持つ聖母のとこの方が面白かったな。時代と共にどんどん大きくなっていく聖母が読む書物。教育者である母の象徴。男性の権威としての象徴。識字と女性の社会進出の関係とかね。女の人が書いた論文っぽい感じだった<br />]]>
    </description>
    <category>読書</category>
    <link>http://vil.or-hell.com/%E8%AA%AD%E6%9B%B8/%E7%9F%B3%E4%BA%95%E7%BE%8E%E6%A8%B9%E5%AD%90%E3%80%8C%20%E8%81%96%E6%AF%8D%E3%81%AE%E3%83%AB%E3%83%8D%E3%82%B5%E3%83%B3%E3%82%B9%E2%80%95%E3%83%9E%E3%83%AA%E3%82%A2%E3%81%AF%E3%81%A9%E3%81%86%E6%8F%8F%E3%81%8B%E3%82%8C%E3%81%9F%E3%81%8B%E3%80%8D</link>
    <pubDate>Fri, 15 Feb 2013 15:00:00 GMT</pubDate>
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    <item>
    <title>東京都美術館「エル・グレコ展」</title>
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    <![CDATA[<a href="//vil.or-hell.com/File/glc103.jpg" target="_blank"><img alt="" src="//vil.or-hell.com/Img/1361092987/"></a><br />東京都美術館「エル・グレコ展」に行ってきた。日本で開かれたエル・グレコ展において過去最大規模のものになる。展示の見所は多数の油彩画（日本初公開のものも多い）もあるが、何よりおよそ3.5メートルの大作である「無原罪のお宿り」が展示される事<br /><br />「無原罪のお宿り」の主題は今回初めて調べたのだけれど、マリア様がイエスを身籠った時に原罪が清められたという意味ではなく、マリア様が母のアンナさんに宿った時に既に原罪を免れていたという事。マリア様も情欲の交わり無しに生まれたのだという教義<br /><br />ヨハネの黙示録の12章「一人の女が太陽を着て、足の下に月を踏み、その頭に十二の星の冠をかぶっていた」の、女をマリア様であるとしている考え方なので、マリア様の頭には星の冠、足元には三日月が描かれている場合が多い。あとは原罪を表す蛇とか、純潔を表す薔薇とか百合とか<br /><br />この三日月なんだけれども、最初は上弦と決まってるものかと漠然と思ったけど、どうやら画家によっては下弦もあるし特に決まって無いのかな？某花王のロゴは消え行く月は縁起が悪いってわざわざ下弦を上弦に変えたのに。ちなみにこの三日月も純潔の象徴<br /><br />…そもそもこの時代、月に上弦下弦の概念ってあったのかな…まぁいいや。で、エル・グレコの「無原罪のお宿り」なんだけど、とにかくその大きさに圧倒され<br />た。マニエリスムの特徴の引き延ばされた人体、作品の前でしゃがみ込んで見上げている人が多かった。そう見た方が聖母の顔が柔らかくなるのです<br /><br />天使と聖母のうねるようなエネルギー、天を見る聖母。足元の風景は精巧に、天上世界は幻想的に、展示では見えないものを描くグレコの才能について触れた章もある。聖家族の絵とかマグダラのマリアとかね<br /><br />ちなみに似た主題で聖母被昇天もあるんだけど（聖母が魂だけじゃなくて肉体を伴って昇天したよっていう話でマリア様が最初から清いというか神に近いという意味の話）、グレコは両方の主題の意味を重ねてるみたい。星の冠が省略されてるのはそういう事？<br /><br /><a href="//vil.or-hell.com/File/grec2sm.jpg" target="_blank"><img alt="" src="//vil.or-hell.com/Img/1361093314/"></a><br />眼を奪われたのが「聖衣剥奪」（同じ絵が何枚か描かれているのでこれじゃないと思う）磔にされる直前、兵士に衣服を奪われるという内容の図なんだけど、イエスの顔が群衆より下にある事や、3人のマリアを描いた<br />事から批判を浴びた作品。3人のマリアって誰だと思ったけど、聖母マリアとマグダラのマリアとヤコブの母なのか、それともマリア・サロメ？<br /><br />イエス様だけが天を見つめているというのが印象的です。磔刑図も穏やかな表情が印象的でした。あの輝いた眼とか、グレコの描くイエス様は堂々として穏やかで素敵ですね。「神殿から商人を追い払うキリスト」は聖お兄さんの一コマに見えてちょっと笑ってしまった<br /><br />あとで磔刑図の骸骨の意味調べよう。何かであったような気がするけど思い出せない。なんで二つも骸骨あるんだろ？<br />]]>
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    <category>美術展</category>
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    <pubDate>Fri, 08 Feb 2013 15:00:00 GMT</pubDate>
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    <title>マイク・ダッシュ「チューリップ・バブル 人間を狂わせた花の物語」</title>
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    <![CDATA[<a href="http://www.amazon.co.jp/exec/obidos/ASIN/4167309955/norvillage-22/" target="_top"><img src="http://ecx.images-amazon.com/images/I/511YE72ZYBL._SL160_.jpg" alt="チューリップ・バブル―人間を狂わせた花の物語 (文春文庫)" border="0"></a><br /><br />文春文庫、マイク・ダッシュ「チューリップ・バブル <br />人間を狂わせた花の物語」読了。17世紀に起きた世界で最初のバブル経済であるチューリップバブルの背景を丁寧に追った本である。1つの球根で家が購入できるほど、または工場と交換できるほどの高値がついたネーデルラント狂乱の時代を描く<br /><br />そもそもチューリップはオランダが原産地と言う訳ではなく過酷な山脈山麓で生まれ、トルコを経由してオランダに伝わったのは1570年の事だった。厳しい寒冷地帯に咲く深紅の素朴な花は生命と繁殖の象徴であり、トルコ人達にとって尊い花であった<br /><br />野草であったこの花が栽培され始めたのは謎が多いが1050年には既にペルシア人の崇拝を集めていた。栽培されたチューリップの改良はおよそ16世紀。イスタンブールチューリップと呼ばれるこの修は細長く、アーモンド型の花形と針のようにとがった花弁を持っていた<br /><br />オスマントルコにやってきた西洋の大使や使節達はその園芸技術に驚いた。そもそもそれまで土に植える植物を美の対象として見る事はなかった。1560年代ヨーロッパの植物学者は初めてチューリップに出会う。16世紀末になると新しい交配種が次々と誕生する<br /><br />カロルス・クルシウスが初めてチューリップを知ったのは1563年であると考えられている。後に植物学の先駆者となる彼はチューリップの球根をヨーロッパ<br />中の文通相手に送り付けた。各地の庭で花を咲かせるチューリップを彼は観察し、植物を薬という面以外から見る視点と分類学の基礎を作り上げた<br /><br />チューリップは種子と球根どちらからも栽培できるが、種子から育てたものはどんなチューリップが咲くか最後までわからない。また、種子が球根に育ち花が咲くまで約7年ほどかかり、平均寿命が約40歳の時代にはあまりにも長い時間がかかった。球根にできる子球なら母球のクローンだから同じ花が咲く<br /><br />だが球根が1年に生む子球は2、3個で、増殖させるには相当な時間がかかっていた。しかも研究途中だから効率も悪い。希少価値の高い品種は必然的に供給不足になる。異種の花を近くに植えれば虫が花粉を運び、厳密に言う奇形を作りだす。この複雑な色合いの花を愛好家は求めた<br /><br />単色の花が翌年には複雑な色合いの花を咲かせる現象をブレーキングといった。この現象は1580年に最初に確認された。これは20世紀に入ってようやくウイルスによる病におかされたものだと判明したのだが、当時のオランダ人達は知る由もなく魔術よろしく様々な研究をする<br /><br />その間もどんどんチューリップ熱は高まる一方であった。1590年辺り、オランダはヨーロッパ一裕福な国になっていた。裕福な商人達が美しいチューリッ<br />プを求めて金を注ぎ込む。莫大な財力を持つ当時の政治家でさえ庭に鏡を置き、チューリップ一杯に見せる仕掛けをするほど球根が足りなかった<br /><br />そこで登場する最高品種センペル・アウグストゥス。無限の皇帝を意味するこの種は存在が12株にも満たず、この種がバブルの前触れとなる。この珍種の花の<br />全株を持つ一人の男は名すら明かさず、球根を独占していた。大金を注ぎ込まれても売らない球根には3000万ほどの値がついていた<br /><a href="//vil.or-hell.com/File/tumblr_mamppihT3L1rwq67oo1_r1_400.jpg" target="_blank"><img alt="" src="//vil.or-hell.com/Img/1359818660/"></a><br /><span class="st">Semper Augustus</span><br /><br />どれも同じに見える茶色の球根で何千万という金が動く。しかも花が咲くまで珍種のチューリップかどうかはわからない。後に母球だけでなく成長するかどうかわからない子球の売買まで行われる。さてこの高騰しきったチューリップ経済はどのような最後を迎えるのか？<br /><br />当時の静物画には本当に様々なチューリップが残されている。斑入りで美しいやけに目立つ巨大な花。当時オランダで活躍していた画家がレンブラントと言う事もあって、現在はこういう斑入りの種をレンブラント咲きっていうんだけど、レンブラントがチューリップの絵を描いたって言うのはあまり聞かないな<br /><br />むしろレンブラント作「テュルプ博士の解剖学講義」のテュルプ博士はチューリップにはまり過ぎて改名までしてしまっている、こっちのが有名だと思う。この頃のネーデルラント画家は花のブリューゲルをはじめ本当にチューリップの絵が多い<br /><a href="//vil.or-hell.com/File/nicors.jpg" target="_blank"><img alt="" src="//vil.or-hell.com/Img/1359818690/"></a><br />レンブラント作「テュルプ博士の解剖学講義」1632年<br /><br />正に邯鄲の夢。チューリップを蝕んだ病は人間を狂わせるほどの威力を持った。この病は完治することはないので、今でも見付けたらすぐに抜いて燃やさなければならない。探せばすぐに出るけど、この花が本当に綺麗なのです。抜くのが惜しいほどに<br /><br />大デュマの「黒いチューリップ」もこの頃を舞台にした物語。伝説ともいえる珍種の黒い花を巡る物語を書いているんだけど、まぁ未読なので。ちなみにチューリップで黒はできずにとっても暗い紫を黒と言ってるだけみたいよ。色素の関係で<br /><br />およそ日本におけるチューリップバブルの本ではこれが最も詳しく書かれていると思われる。絶版なのが惜しいくらい。あと参考文献が書かれていないのも惜しい<br /><br /><a href="//vil.or-hell.com/File/175757e0.jpeg" target="_blank"><img alt="" src="//vil.or-hell.com/Img/1359818775/"></a><br />ハンス・ボロンヒール作「チューリップのある静物画」1639年<br />これのチューリップはセンペル・アウグストゥスみたい<br />]]>
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    <category>読書</category>
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    <pubDate>Thu, 31 Jan 2013 15:00:00 GMT</pubDate>
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    <title>アンデルセン「絵のない絵本」</title>
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    <![CDATA[<a href="http://www.amazon.co.jp/exec/obidos/ASIN/4102055010/norvillage-22/" target="_top"><img src="http://ecx.images-amazon.com/images/I/51o-6wp65bL._SL160_.jpg" alt="絵のない絵本 (新潮文庫)" border="0"></a><br /><br />

新潮文庫、アンデルセン「絵のない絵本」読了。アンデルセンといえば、グリムやイソップ、ペローに並ぶ童話作家として有名ですが、この中では一番最近の人
になる。読んでいたら「絵のない絵本は本だろ！」という厳しい突っ込みをいただきました。ご尤もです。当然の如く絵は一枚もない<br />
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月が語ってくれた物語という事で、それぞれの話は単位を夜で表し、全33夜で構成されている。月が雲で隠れてしまったため話がそこで終わってしまったり、アンデルセンなりの千夜一夜物語と言ってもいいかもしれない。一夜の長さも数ページほどの短い話で書かれている<br />
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正直世界観に入り込むまでが大変だった。月が隠れて腑に落ちないような夜もある。でも、16夜のプルチネッラの話まで読んでみてようやく頭の中にはっきりと物語の情景が浮かんできた。そこでようやく絵のない絵本とは読者の想像力で絵を補うものなのだと気付いた（遅い）<br />
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月が語る物語を聞いているのは絵描き。だからこそ読者も絵描きになり、頭の中に情景を描いていく。綺麗で切ない物語でした。僕が読んだ新潮の表紙は真っ黄
色の表紙に黒字で題と作家名が書いてあるとてもシンプルなもので、それも情景を描くために良い方向に働いていると思う。角川の表紙も素敵だけど。訳もオーロラを北極光って表現してたりして綺麗だったな<br />
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    <category>読書</category>
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    <pubDate>Sat, 26 Jan 2013 15:00:00 GMT</pubDate>
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