忍者ブログ
ヴィレの個人用呟き備忘録。美術や読書なんかを中心にまとめるよ。 読むのならあまり信用しないで、気になったら自分で調べた方が良いよ。 飽き性だからいきなりやめるかも
×

[PR]上記の広告は3ヶ月以上新規記事投稿のないブログに表示されています。新しい記事を書く事で広告が消えます。

東京国立近代美術館「フランシス・ベーコン展」に行ってきた。初めて行った美術館。近代美術は詳しくないのですが、今回のベーコン展は滅多に開催されない
らしいので行ってみました。主要作品の多くが美術館に収蔵されているのと、個人蔵の作品はオークションで高値で取引されてるから、らしい…

(でも昔の人の作品はほとんど美術館に収められてるだろうし、なんで展覧会を開催するのが難しいのかわかんない。近代美術ってそういうものなんかな?それともアジアだからなのかな?なんか混乱してきた)という事で没後アジア発の回顧展。三幅対(トリプティック)が多いので、ボリュームがあると思う

パンフにはベーコンの言葉「アーティストは、感情のバルブのロックを外す事ができるんだ。そうやって、絵を眺めている人達を、無理矢理にでも生
(life)に立ち戻らせる事ができるんだよ」とあるが、僕はベーコンの絵はちょっと気持ち悪くて苦手だ…気持ち悪い感情のバルブは外れたけど

今回の展覧会は回顧展でありながら「身体」に着目したテーマ展でもある。ベーコンの作品のキーワードとして挙げられるのが肉的な表現。身体を描く上で通常は骨格を意識してそこに肉付けしていくんだけど、ベーコンは骨ではなく肉から入っているのが特徴である

描かれている身体もなんかぷよぷよして硬さを感じなかった。身体は勿論それは顔にも及ぶ。恋人を描いた作品「ジョージ・ダイアの三習作」もかろうじて輪郭はあるもののまるでぶよぶよした肉塊みたいで襟付きの服が逆に違和感あった

作者の意向で、ほとんどの作品は金縁の額とガラスに入れた額装を施されている。ベーコンは「ガラス独特の存在感が鑑賞者との間に「隔たり」を生む」のを好
んでいたらしい。その効果を期待してか、ポストカードも金縁のついた袋に入れられて売ってる。袋のビニールもガラスの役割を果たしていると思う

キャプションには「暗い画面にガラスに映り込んだ鑑賞者の姿を意図してたんじゃないか?」っていうのに対し「そんな事ない。映り込まないガラスがあったら
いい」と一蹴してた。一応あんまり映らないガラスに入れた作品もあったけど。鑑賞者の間違った深読みが恥ずかしくなっちゃうね
PR
カレンダー
06 2024/07 08
S M T W T F S
1 2 3 4 5 6
7 8 9 10 11 12 13
14 15 16 17 18 19 20
21 22 23 24 25 26 27
28 29 30 31
PR
ブログ内検索

Template by Emile*Emilie
忍者ブログ [PR]