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ヴィレの個人用呟き備忘録。美術や読書なんかを中心にまとめるよ。 読むのならあまり信用しないで、気になったら自分で調べた方が良いよ。 飽き性だからいきなりやめるかも
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自殺について 他四篇 (岩波文庫)

岩波文庫、ショーペンハウアー「自殺について」読了。表題他、「我々の真実の本質は死によって破壊せられえないものであるという教説によせて」「現存在の虚無性に関する教説によせる補遺」「世界の苦悩に関する教説によせる補遺」「生きんとする意志の肯定と否定に関する教説によせる補遺」の5編

正直、あまり自殺云々という事は書いてない。表題で勘違いして釣られる人も多いだろうし、僕もその一人。ていうか自殺を罪悪と見なすキリスト教に対する糾 弾というか非難の方が強い。自殺について肯定も否定もしてないといった印象。時間論と死についての本(この人の文読むと大抵時間論関わってくる気がする)

あと「我々の~」の中の余興としての小対話篇に登場するトラシュマコスが「僕は、僕は、僕は生きたいのだ!」って言っててなんか可愛かった(プラトン「国 家」に出てくるみたいだけど未読)この台詞でぐぐったら英語で(I, I, I want to go!)って出て思わず突っ込んだ

個人的に三大厨二病御用達哲学者の一人(ちなみにあとの二人はまぎれもなくニーチェとキルケゴール)。元々「パレルガ・ウント・パラリポーメナ」っていう 随筆と言うか小論集の中に収められているだけあってコラム的に読める。安いし薄いし。影響受けてる作家とかの思想知ってればもっと読み易いと思う

でも、それであるが故に「あの本のここに書いてある(から読め)」という、こっちの勉強不足を突いてくる感じ。岩波文庫の青本は訳が古いから、格調は充分 伝わってくるけどこれ一冊で完全に理解するのは難しい。哲学書なんて一冊で理解出来っこないし、この人の考え方でいくと翻訳本も許されないので
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