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ヴィレの個人用呟き備忘録。美術や読書なんかを中心にまとめるよ。 読むのならあまり信用しないで、気になったら自分で調べた方が良いよ。 飽き性だからいきなりやめるかも
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La Biblioteca di Babeleシリーズ第16巻、トルストイ他「ロシア短篇集」読了。ロシア文学は好き、雰囲気がフランス文学と似ているから。かつてのロシア貴族達の公用語は仏語だったそうで、文章の中に仏語のフレーズが出てくるのが個人的に親しみ易い

ロシア文学は好き、長くなければ。よって、短いロシア文学はかなり好き。ここではドストエフスキー「鰐」、アンドレーエフ「ラザロ」、トルストイ「イヴァン・イリイチの死」の3編収録。レオニード・アンドレーエフって人、初めて聞いた

「鰐」は夫婦とその友達(語り部)が動物園の鰐を見物しにいった所で起きた事件の話。ちょっと目を離した隙に旦那が鰐に飲み込まれてしまう。奥さんは阿鼻 叫喚、鰐の持ち主は「鰐が破裂したらどうしてくれるんだ!」と大激怒。友達は「えらい事が起きたぜ…!」みたいな感じ。もはやコメディだよ

吃驚した事に旦那は丸飲みにされただけで鰐の中でぴんぴんしている。持ち主は人を飲み込んだ鰐というか喋る鰐というかで一儲けを企み、友達は鰐の腹の中に いる間は出張扱いにしてくれと言いだす。旦那は旦那で鰐の腹の中で世界を変えようと考える始末。誰か助けようとしてやれよ、と突っ込みたくなる

トルストイ「イヴァン・イリイチの死」は、終末を迎える人間の死への恐怖や生きる意味について考えさせられる。というととても軽く、ありきたりな感じに なってしまうけど、そこらの小説と現実感が全然違う。やっぱりトルストイはすごい。一時期「人生論」を愛読書に挙げていた時期もあったっけ

トルストイの人生訓は個人的にとても素直に聞く事ができる。読んで良かったと思える作家。だが一方で「戦争と平和」とか「アンナ・カレーニナ」とかすぐに挙がりそうな代表作を読んでないんだよな…長いから

Quidquid agis, prudenter agas et respice finem.
(何をするにせよ、思慮深く行い、結末を考えよ)
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