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ヴィレの個人用呟き備忘録。美術や読書なんかを中心にまとめるよ。 読むのならあまり信用しないで、気になったら自分で調べた方が良いよ。 飽き性だからいきなりやめるかも
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神の慰めの書 (講談社学術文庫 (690))

講談社学術文庫、マイスター・エックハルト「神の慰めの書」読了。少しずつ読み進めていった説教集。エックハルトの思想には「受容」が大きく占めているせいもあってかどこ までも優しい。「神を思考の中に持ち続ける事は人間性にとって不可能事であり、はなはだしく困難であり、また最善の事でもない」

現代思想としてはそこまで革新的な事のようには思えないかもしれないけど、13世紀頃の人がこう言っているとなれば話は別で。神の名の下に命を棄てた人や殺された人も沢山いた時代にこんな事を言ってしまうって本当にすごいと思う

「もし私が存在していなかったらば、「神」も存在しなかったであろう。神が「神」である原因は私なのである。もし私が無かったら、神は「神」でなかったで あろう」神ありて我ありが当たり前の時代にこんな事言っていたら異端審問も仕方がない。今でもカトリックの人からは批判食らいそうな気がする

キリスト教の神学者なのに、棄却や離在という仏教や禅に近い思想を持っている点もすごい。時代背景もあるのかな。最近では禅の思想なんか日本以上に海外で 有名になっている気がするけど、正にこんな感じなんじゃないかなとも思う。この人は700年くらい先の考え方をしていたんじゃないだろうか
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