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ヴィレの個人用呟き備忘録。美術や読書なんかを中心にまとめるよ。 読むのならあまり信用しないで、気になったら自分で調べた方が良いよ。 飽き性だからいきなりやめるかも
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パウル・クレーの都市画の上空には円盤が描かれていた。それは絶望と希望、死と救済といった相反する諸観念のせめぎ合いの具象であった。晩年、彼の作品は 都市画から天使画へと変遷していく。天使は地の世界と天の世界の間をなす中間存在であり、より直接的な相反であったからだ

彼の描く天使の翼は明確な翼の形態をなしている訳ではない。その鋭角な二つの形は翼であり、腕の代わりであり、手の代わりである。線で描かれた翼は有機的な成長を遂げ、翼のわずかな形状の変化で天使は悪魔にもなりうるのである

ああ、いかにわたしが叫んだとて、いかなる天使が はるかの高みからそれを聞こうぞ?よし天使の列序につらなるひとりが 不意にわたしを抱きしめることがあろうとも、わたしはそのより烈しい存在に焼かれてほろびるであろう。なぜなら美は怖るべきものの始めにほかならぬのだから リルケ『ドゥイノの悲歌』
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