ヴィレの個人用呟き備忘録。美術や読書なんかを中心にまとめるよ。
読むのならあまり信用しないで、気になったら自分で調べた方が良いよ。
飽き性だからいきなりやめるかも
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白水社、アンドレ・ブルトン「ナジャ」読了。「私とは誰か?」から始まるブルトンによる自伝小説。僕が読んだのは白水社の方で岩波の全面改定版じゃないので註は多分少ないと思う。小説なんだけどシュルレアリスムに倣って自動記述で書きあげているし、中身に写真もあってちょっと変わってる
とりあえず物語はだいたい3部構成というか、最初は何だこれ状態で読んでたけど、それは多分岩波の果てしない註と僕の知識がもっとありさえすれば解決でき る問題だと思う。じっくり読めばわかると思うのだが、一つの文が異様な程長いので、およそこれが自動記述の産物なのだろうか
途中から日記のような語り口になり、やっとナジャ(Nadja)が登場する。実際にいた女性なのだが本当に妖精みたいに掴み所がなく、翻弄されながらも惹 かれるブルトンの気持ちがよくわかる。そしてこの2人の関係が男女の関係という訳ではないというのが良い。別世界の住人のようにも思える
ちなみにナジャ(Nadja)の名は本名ではなく「ロシア語で希望という言葉のはじまりだから、はじまりだけだからいいんです」と教えてくれる。調べてみた所、ロシア語で「希望」はнадежда(ナジェージダ、仏語で書くとNadejda)となるみたい
「そこにいるのは誰か?ナジャ、君なのか?彼岸が、彼岸のすべてがこの生のなかにあるというのは本当なのか?私には君の言うことが聞えない。そこにいるのは誰か?私ひとりなのか?これは、私自身なのか?」叫びみたいな表現が泣けてくる
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