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ヴィレの個人用呟き備忘録。美術や読書なんかを中心にまとめるよ。 読むのならあまり信用しないで、気になったら自分で調べた方が良いよ。 飽き性だからいきなりやめるかも
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紀伊国屋書店、ジャンケレヴィッチ「イロニーの精神」読了。通称:分類できない哲学者と呼ばれるジャンケレヴィッチ先生の著作で、多分一番入手し易い本だと思う、絶版だけど。この人の本はそもそも日本語訳の本が稀少且つすぐに絶版になってしまうので入手が難しいのです。内容も難解だし

この人は生粋のインテリなので、具体例のほとんどが文学作品か音楽作品でそっちの教養がないと難しい。文学はともかく、音楽作品に関しては有名所しか知ら ないので大変だった。「メンデルスゾーン、リストはまだ良いとしてチマローザって誰!?」みたいなのが何度あったかわからない

「イロニーを吐く者は笑う人よりも自由である」何故ならイロニーは危険と戯れ、偽りの恐怖を装うが、笑う人は泣く必要がないから急いで笑うという事がしば しばあるから。これは危険を警戒しているつもりであり、危険を出し抜く事を目論んでいる。みたいな感じで、イロニーについてイロニーをもって語る

この人は一行の文章がとても長い上に、一段落がページ数を跨ぐのが普通なので読み応えはすごい。読む前に解説書なり他の哲学書を齧るなりしておかないと完 全に置いてけぼりにされる。でも、色んな哲学者や音楽家の色んな引用や比喩を使って説明しようとしてくれるのでなんか優しい印象でした

「「君」という語は、気易い、半透明な、束の間の親しさを象徴し、友人を皆同じ平面に位置させる。友人達は、互いによく知らぬ者と感じ合っていながら、お 互いに単純だと仮定している。友人達は互いにありのままを見せ合いながら、互いによく知らない。逆に「あなた」という語は謎を大切にしている」ウラジミール・ジャンケレヴィッチ

「空はあまりに青く、あまりにおだやかに、/海はあまりに碧く、空気はあまりにしずかだった」っていうVerlaineからの引用文があって「え、ヴァーライン?テレビジョン?」とか思ってたらヴェルレーヌだったという勘違い

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