ヴィレの個人用呟き備忘録。美術や読書なんかを中心にまとめるよ。
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飽き性だからいきなりやめるかも
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二見書房、ジョルジュ・バタイユ「ラスコーの壁画」読了。美術書というより小説の感覚で読む事ができたし、多分そう読む方が面白いと思う。ラスコーの壁画はラスコー人(ホモ・ルーデンス=遊ぶ人間)による、知能よりも本質的に遊びの一形態たる美的活動として語っている
「ラスコーの世界は、何よりもまず禁止の意識によって整序された世界である」ここでいう禁止っていうのは死の恐怖から生まれた禁止の事。バタイユは人間の持つ根源的禁止には「死」と「生殖(誕生)」があると言っている。確かに人道的に禁忌と言われるものはそこに関係してる
「芸術の誕生は道具の所有と、道具の製作あるいは使用によって得られる手先の器用さを前提とする。同時に芸術は、有用な人間活動との関係においていえば、 反対物としての価値を持つのである」で、バタイユは世界史の流れを区切る決定的事件として、道具(労働)の誕生と芸術(遊び)の誕生としている
道具が誕生した事によって人間が動物性から離れていくのと同時に芸術も誕生したっていう事らしい。バタイユのラスコー論はだいたいbotで内容は知ってた。前半はこれぞバタイユって感じで楽しく読めたけど、後半は少し微妙だったなぁ(小説のノリで読んでしまうと)
僕が初めてバタイユを読んだのは何年前だったか、とりあえず角川の「マダム・エドワルダ」だった。とんでもなく露骨なエロ小説で「流石仏文学だな」って思ったけど、巻末に「エロティシズムと死の魅惑」がついていた。多分これがなかったらバタイユ嫌いになってたと思う
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