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ヴィレの個人用呟き備忘録。美術や読書なんかを中心にまとめるよ。 読むのならあまり信用しないで、気になったら自分で調べた方が良いよ。 飽き性だからいきなりやめるかも
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トニオ・クレーゲル ヴェニスに死す (新潮文庫)

新潮文庫、トーマス・マン「トニオ・クレーゲル ヴェニスに死す」読了。「トニオ・クレーゲル」はドイツ人商人の父親とイタリア人芸術家の母親との間に生まれた。彼はいつも父のように市民として生きるか、母のように芸術家として生きるかで揺れていた。で、その時ある男の子と女の子の事を好きになる訳で

だけど、どっちの人とも上手くいかないままトニオは作家としてのちょっと有名になってくる。で、知り合った芸術家の女性リザヴェータさんに「自分は作家 (芸術家)なのに市民気質を持っている」という矛盾を打ち明けるんだけど、リザヴェータさんに「あなたは普通の市民です」って片付けられてしまう

その後旅に出たトニオは旅先でかつて好きだった男の子と女の子のそっくりさんに出会って、改めて自分の市民気質を確認して、リザヴェータさんに手紙を書 く、というのがあらすじ。「芸術にちょっかいを出す人生というものほど痛ましいものはありませんからね」という台詞、なんかくるものがありますね

「ヴェニスに死す」の方は最も名の知られているドイツ作品の一つだと思いますが、今回初めて読みました。ちなみに映画も見た事ない。どんな物語かは知って るんだけどね。ざっと言うと有名な老作家アッシェンバハが旅先で美少年タドゥッツィオに恋するんだけど、コレラに感染して死ぬっていうあれです

この話100頁位の短い話で台詞もそんなにないのに映画だと2時間近くもあるんだね、吃驚だよ。さて、美少年の代名詞タドゥッツィオくんの名前なんだけ ど、作中でも正確な名前はわからず仕舞いです。アッジオだとかタッジウだとか言われてて、訳によってはタージオとか呼ばれてる場合もある

アッシェンバハは、本来は「タデウス」という名前で短くなると「タドゥツィオ」、呼ぶ時は「タッジウ」になるのではと予想しているのだが、本場の人は何て 言ってるんだろうね。映画見ろって事ですか。でも映画だとタジオなんですよ、どれが正しいんですか。この曖昧な感じが良いんでしょうか
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