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ヴィレの個人用呟き備忘録。美術や読書なんかを中心にまとめるよ。 読むのならあまり信用しないで、気になったら自分で調べた方が良いよ。 飽き性だからいきなりやめるかも
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La Biblioteca di Babeleシリーズ第19巻、ジャック・カゾット「悪魔の恋」読了。知的好奇心から悪魔を呼び出してしまった青年アルヴァーレと悪魔ベエルゼビュートとの恋物語。悪魔は普段は小姓ビヨンデットとして使えるがどういう事か少女ビヨンデッタとして恋をしてしまう

ベエルゼビュートは仏語なのでベルゼブブの方が通称としてわかり易い。主人公は悪魔と恋して良いものかすごく悩むんだけど、ビヨンデッタがいじらしくて可愛い。というかこの禁断さがなかったら普通の恋愛小説にも見える。クライマックス以外は

「アルヴァーレ様、あたしは心を持っている事に気付きました。あたしはあなたに驚嘆し、あなたを愛しました。けれども、あなたのお心の中に嫌悪と憎しみし か見当たらなかった時、あたしはどうなったでしょう……あたしは、あなたの愛がなかったら今尚不幸になっていたでしょう」

「あたしは……あたしは、悪魔なのです。アルヴァーレ様、あたしは悪魔なのですもの」悪魔の言葉を信じるべきか否かというのがこの話の面白い所。主人公一 人称視点で書かれているので、アルヴァーレの葛藤や惹かれっぷりが想像できるかと。ただ版によってストーリーが変わっているらしいのが…

翻訳が良いと思う。ビヨンデッタ可愛い。最初は駱駝みたいな姿で登場して老人口調だったのに、アルヴァーレに「奴隷はそんな格好じゃないしそんな口を利か ない」みたいな事言われてから「御主人様」口調になったりとか。というか設定が若干アニメっぽい気もしなくはない。そして仏文学はやっぱり面白い
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