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ヴィレの個人用呟き備忘録。美術や読書なんかを中心にまとめるよ。 読むのならあまり信用しないで、気になったら自分で調べた方が良いよ。 飽き性だからいきなりやめるかも
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監察医が書いた死体の教科書 「8何の原則」が謎を解く

朝日新聞出版、上野正彦「監察医が書いた死体の教科書「8何の原則」が謎を解く」読了。図書館で目に留まったので。8何というのは、いつ(時間)、どこで(場所)、誰が(犯人)、誰と(共犯)、何ゆえに(動機)、誰に対して(被害者)、いかにして(方法)、いかにした(結果)という5W1H的なあれ

死斑がいつ、どこに出るのか、絞殺か首吊りかの判別法、バラバラ殺人は単独犯が多いとか、なんか新しい世界が広がる感じ。特にメッタ刺し殺人の犯人は残忍 な性格だとか、怨恨が理由の犯行だとかの解説にきっぱり違うと言い切っているのがすごい。メッタ刺しは弱者の保身の心理のためだそう

同様にバラバラ殺人は女性の犯人が多いらしい。これも心理学的には残忍な~とか怨恨が~と思われやすいが、ばらばらにしてしまえば力のない女性が運び易く棄て易いという理由。本当に残忍なら局部を抉るとか目玉を刳り抜くとかするらしい。えぐい

2010年9月に出た本なので、つい最近ニュースで見た事件も取り上げられているのが印象に残った。それぞれが章立てされていて、解説と共に50ちょい位 の事例が2~3ページ程度で載っていて、短編ミステリーみたい。そしていかにも医者らしい淡々で簡潔な文章がとても読み易い

病気で医者にかかって亡くなった場合は内因死(病死)で主治医が死亡診断書を書くけど、それ以外は全て変死扱い((外因死)自殺、他殺、災害事故死)になり警察に届けられるとの事。だから病死でも医者にっかってなかったり、突然死だったりは変死になるらしい

監察医制度というのは2010年現在、東京、横浜、名古屋、大阪、神戸のみにしかないらしく、この五大都市の場合監察医が検死に出動するんだって。だがそ れ以外の地域は警察属託医が検死をする事になっている。死ぬなら大きい都市で、さらに変死なら監察医さんが本当の死因を考えてくれるかも

監察医制度というのは2010年現在、東京、横浜、名古屋、大阪、神戸のみにしかないらしく、この五大都市の場合監察医が検死に出動するんだって。だがそ れ以外の地域は警察属託医が検死をする事になっている。死ぬなら大きい都市で、さらに変死なら監察医さんが本当の死因を考えてくれるかも

でもやっぱりそれは駄目だという事で、「医師法第21条の改正」「検視・検死のあり方を見直す」「検視官制度の充実」を提案として挙げている。例えば高血 圧の患者が急死したら心不全ですとは簡単に言えないし、警察属託医は飽くまで生きた人間相手である事。検視専門の警察官を教育せよ、と

ただ事例だけを書いただけでなく、今後の発展を見据えた提案をしている事が良いですね。完全犯罪がいかに難しいか考えさせられる上に、思ったより遺族がご 遺体をいじってしまう事が多いと思いました。殺人を自殺に見せかけるとか、世間体を気にして自殺を強盗殺人に見せかけるとか。少しびっくり
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