ヴィレの個人用呟き備忘録。美術や読書なんかを中心にまとめるよ。
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飽き性だからいきなりやめるかも
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新潮文庫、アンデルセン「絵のない絵本」読了。アンデルセンといえば、グリムやイソップ、ペローに並ぶ童話作家として有名ですが、この中では一番最近の人 になる。読んでいたら「絵のない絵本は本だろ!」という厳しい突っ込みをいただきました。ご尤もです。当然の如く絵は一枚もない
月が語ってくれた物語という事で、それぞれの話は単位を夜で表し、全33夜で構成されている。月が雲で隠れてしまったため話がそこで終わってしまったり、アンデルセンなりの千夜一夜物語と言ってもいいかもしれない。一夜の長さも数ページほどの短い話で書かれている
正直世界観に入り込むまでが大変だった。月が隠れて腑に落ちないような夜もある。でも、16夜のプルチネッラの話まで読んでみてようやく頭の中にはっきりと物語の情景が浮かんできた。そこでようやく絵のない絵本とは読者の想像力で絵を補うものなのだと気付いた(遅い)
月が語る物語を聞いているのは絵描き。だからこそ読者も絵描きになり、頭の中に情景を描いていく。綺麗で切ない物語でした。僕が読んだ新潮の表紙は真っ黄 色の表紙に黒字で題と作家名が書いてあるとてもシンプルなもので、それも情景を描くために良い方向に働いていると思う。角川の表紙も素敵だけど。訳もオーロラを北極光って表現してたりして綺麗だったな
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