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ヴィレの個人用呟き備忘録。美術や読書なんかを中心にまとめるよ。 読むのならあまり信用しないで、気になったら自分で調べた方が良いよ。 飽き性だからいきなりやめるかも
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宇宙のしくみ―わかったことわからないこと最新宇宙論 IPMUの6人の頭脳がわかりやすく解説 (学研雑学百科)

学研教育出版、東京大学数物連携宇宙研究機構「宇宙のしくみ―わかったことわからないこと最新宇宙論 IPMUの6人の頭脳がわかりやすく解説」読了。IPMUっていうのは数物連携宇宙研究機構の略で数学と物理で宇宙を解明しようっていう研究機関です。暗黒物質、暗黒エネルギーの話が多かったかな

ディラックの海と超ひも理論がかなりわかりやすく書かれていた。量子力学とか物理学とかさっぱりな僕でも「すごい」とわかる程度にわかりやすかった。フル カラーで単元が見開きで完結しているというのもわかりやすい。今後の宇宙研究がどう発展していくかというのに興味が持てるようになる本でした
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どう生きるか、どう死ぬか「セネカの智慧」

三笠書房、ルキウス・セネカ「どう生きるか、どう死ぬか「セネカの智慧」」読了。一応「人生の短さについて」と「心の平静について」の超訳なんだけど、超訳って書いてあるだけあって確かにわかりやすい。だけど、超訳の雰囲気とセネカってなんか合わないような気がする

歴史的な哲学者なのに倫理学の先生くらいの易しさになってた。もうちょっと難しい表現でも良いんじゃないかなと思う。2000年も前の古代ローマ人が忙し いとは到底思えないが、それでも人生は短いと嘆いているとなれば、人間とは本質的に「人生の時間」を短いと感じる生き物でなのだと書いてあるが

分刻みの時計がある訳でもないし、奴隷制度もあって昼過ぎらへんで仕事終わらせて風呂入ってるような連中が「人生短い」なんて言ってるようじゃ現代人に とっての人生など一瞬で流れ去るのではないだろうか。というのはひねくれた考え方だろうか。読み易いのと表紙が良い。薄い本なのに高い
トニオ・クレーゲル ヴェニスに死す (新潮文庫)

新潮文庫、トーマス・マン「トニオ・クレーゲル ヴェニスに死す」読了。「トニオ・クレーゲル」はドイツ人商人の父親とイタリア人芸術家の母親との間に生まれた。彼はいつも父のように市民として生きるか、母のように芸術家として生きるかで揺れていた。で、その時ある男の子と女の子の事を好きになる訳で

だけど、どっちの人とも上手くいかないままトニオは作家としてのちょっと有名になってくる。で、知り合った芸術家の女性リザヴェータさんに「自分は作家 (芸術家)なのに市民気質を持っている」という矛盾を打ち明けるんだけど、リザヴェータさんに「あなたは普通の市民です」って片付けられてしまう

その後旅に出たトニオは旅先でかつて好きだった男の子と女の子のそっくりさんに出会って、改めて自分の市民気質を確認して、リザヴェータさんに手紙を書 く、というのがあらすじ。「芸術にちょっかいを出す人生というものほど痛ましいものはありませんからね」という台詞、なんかくるものがありますね

「ヴェニスに死す」の方は最も名の知られているドイツ作品の一つだと思いますが、今回初めて読みました。ちなみに映画も見た事ない。どんな物語かは知って るんだけどね。ざっと言うと有名な老作家アッシェンバハが旅先で美少年タドゥッツィオに恋するんだけど、コレラに感染して死ぬっていうあれです

この話100頁位の短い話で台詞もそんなにないのに映画だと2時間近くもあるんだね、吃驚だよ。さて、美少年の代名詞タドゥッツィオくんの名前なんだけ ど、作中でも正確な名前はわからず仕舞いです。アッジオだとかタッジウだとか言われてて、訳によってはタージオとか呼ばれてる場合もある

アッシェンバハは、本来は「タデウス」という名前で短くなると「タドゥツィオ」、呼ぶ時は「タッジウ」になるのではと予想しているのだが、本場の人は何て 言ってるんだろうね。映画見ろって事ですか。でも映画だとタジオなんですよ、どれが正しいんですか。この曖昧な感じが良いんでしょうか
アリスの国の不思議なお料理 (新潮文庫)

新潮文庫、ジョン・フィッシャー「アリスの国の不思議なお料理」読了って言うか何と言うか想像以上にレシピ本だった、文庫本なのに。アリスの物語の中で料理が登場する場面が翻訳とレシピと挿絵で書かれてる。アリスのガイド本的な感じ。翻訳において関西弁を使うのはよろしくないと思います
夜間飛行 (新潮文庫)

新潮文庫、サン・テグジュペリ「夜間飛行」読了。新潮の表紙の絵は宮崎駿、この表紙好きだな。宮崎駿の映画は飛行機に関係する描写が一杯あるけど(紅の豚なんか正にそうだし、ラピュタとかナウシカとか)、この作品にも影響受けてたのかもしれないと思った

他の人の感想読むと「「星の王子様」と同じ作者が書いたとは思えない」という文がちらほらあったけど、そんな事ないと思う。飛行機云々とか夜や星の関連性 だけじゃなく、物語や表現の美しさや登場人物の気高さとかそういう面において、独特な感性を持った人なんだろう。この人じゃないと書けない文

「僕は七歳の時からものを書いてきた。飛行機が僕に筆を執らせたのでは決してない。僕は信じている、自分がもし炭鉱夫だったら、必ず地下に人生の教訓を掘り出そうと努力したであろうと。…飛行機は決して目的ではなくて手段だ。自分を創り上げる手段だ」サン・テグジュペリ

この人は空に生きた人というイメージが強い。一応1944年に行方不明という形で亡くなったとされていて、1998年に海中から本人のブレスレットが発見されているんだけど、この人の場合、永遠に行方不明のままだった方がロマンチックだったんじゃないかと思うんだよね
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