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ヴィレの個人用呟き備忘録。美術や読書なんかを中心にまとめるよ。 読むのならあまり信用しないで、気になったら自分で調べた方が良いよ。 飽き性だからいきなりやめるかも
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La Biblioteca di Babeleシリーズ第24巻、ガラン版「千夜一夜物語」読了。15巻のバートン版に続いてガラン版も登場。「盲人ババ・アブダラの物語」(第875夜?)と「アラジンと奇跡のランプ」(第731夜~?)収録

アラジン…ニートか…しかも寄生型か…といかに原作と童話向けの話が違うかよくわかる。ディズニーでは願いは3つまでだった気がするんだけど。結構こうい う話多いよね、本当は怖いグリム童話も昔流行ったしね。誰が翻訳したかとか、対象を誰にするかによって昔の作品はかなり改編されていく

ボルヘスの序文に「……もともとの原文には入っていない唯一の有名な作として、アラジンと魔法のランプの話をおさめている。それはたぶん、18世紀の初 頭、ヨーロッパに『千一夜』を紹介したフランスの東洋学者、ガランがでっちあげたものであろう」…多分日本では千夜一夜物語で一番有名なのにね…

訳者井上輝夫氏のあとがき「ところが「アラジンと奇跡のランプの物語」の舞台は驚くなかれ中国である。中国の回教国での話なのである……つまり「アラジン」の物語は中国から西アフリカにまたがる広大な領域を舞台にしている訳で……当時の読者にエキゾティスムをかきたてる地理を用意したのであろう」との事

他にもランプの魔人だけじゃなく指輪の魔人も登場する等、色々アラジンの物語が崩れていった訳ですが、15巻よりこっちの方が読み易かったなぁ。知ってる話というのもあるけれど。ちなみに「盲人ババ・アブダラの物語」は教訓物語みたいな感じだった
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