ヴィレの個人用呟き備忘録。美術や読書なんかを中心にまとめるよ。
読むのならあまり信用しないで、気になったら自分で調べた方が良いよ。
飽き性だからいきなりやめるかも
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新潮文庫、ヘルマン・ヘッセ「デミアン」読了。不思議な少年繋がりで選んでみた。映画の「オーメン」に出てくる悪魔の子の名前はダミアン(Damien)だけど、こ れはデミアン(Demian)、ただaとeを入れ替えただけなんだけど、読んでると関係性がちょっとだけ見えてくるような気もしなくはない
主人公であるシンクレール少年が不良少年フランツに目を付けられてしまい、カツアゲされたりで困ってたんだけど、ある日街にやってきた不思議な少年デミアンによって救われる。のが序盤の物語なんだけど…こう書くとドラえもんみたいだわ
デミアンは主人公にカインとアベルの話をするが、彼は普通とは全然違った解釈をしていた。「カインは気高い人間で、アベルが臆病者だなんて!それは不合理で、神をけがすものであり、だいそれたことだった。そうだとすれば、神はどこにいるのか」とシンクレール君が言ってる。これが後々までも影響を落とす事になる
神話において年長者はだいたい悪者扱いされるので、デミアンの解釈は立場上嬉しくもあるのだが、それは置いておいて。ここで関係してくるのがグノーシス派 云々という事だが、僕はグノーシスについてはキリスト教から異端視されてた位しかわからぬので、その辺詳しい人ならもっと面白いだろうね
調べた所、フリーメイソンがグノーシス主義で、その結社を作ったのがシンクレア(シンクレール)一族という事みたい。さらにグノーシス主義の中にカイン派 というのがあって、聖書の悪者を尊敬する一派があるとの事。そして、デミアンの名はデーモン(Demon)が由来してるとか何とか
そうなるとデーモン→デミアン→ダミアンという流れができるのかな。カイン一族は殺されないように額にしるしがついてるんだけど(創世記4-15)、デミアンはこれを「表彰」と表現している。ダミアンの頭に666がついてるのもそのせいでしょうか
だがそうなるとフランツ君がカツアゲする時に、シンクレールがお金の代わりに本やコンパスをあげると言った時、フランツ君の「コンパスなんかなんだい!」という台詞が引っ掛かるな。フリーメイソンのシンボルってコンパスみたいだし。考えたとこでわからんけどな
話題がずれまくってるが、青春小説として楽しめるのは序盤だと思う。個人的にも後半部よりも最初の方が好き。後半はデミアン母であるエヴァ夫人が登場する が、母は別にいらないんじゃないかと思ってしまった。カイン一族の母だから登場させたのかな。ユング心理学とも関係してるらしいが、まぁ良いや
最初から終わりまで警句めいたフレーズが一杯あるので、心に刻みたい名言が多い本でした。真の自己を求めていく過程、自分探しの旅みたいな。そういや、終 章が「終わりの始まり」っていう名が付いてるんだけど、このフレーズはここ由来なのかな?チャーチルの演説(1942)より早い(1919)よ
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