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ヴィレの個人用呟き備忘録。美術や読書なんかを中心にまとめるよ。 読むのならあまり信用しないで、気になったら自分で調べた方が良いよ。 飽き性だからいきなりやめるかも
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電子書籍、宮沢賢治「グスコーブドリの伝記」「黄いろのトマト」「植物医師」「チュウリップの幻術」「ペンネンネンネンネン・ネネムの伝記」「ペンネンノルデはいまはいないよ 太陽にできた黒い棘をとりに行ったよ」読了。久し振りに本読めたよ

「グスコーブドリの伝記」は子供の時にアニメを見た事があった。結構悲しいラストだったように記憶しているのだけれど、原作はそこまで具体的に描写する訳ではなく、飽くまでも童話である事を忘れずに書いてある。そのせいかラストシーンもそこまで悲しいような感じではなかった

「グスコーブドリの伝記」は確かに幼少期の思い出が今も残っている通り、感銘を受けたはずだったのだけど、今になって読み直してみると、矛盾しているので は?と思う箇所もある。冷害に対し、火山を噴火させ、二酸化炭素によって温暖化させるというのは、現在の地球温暖化そのものだが

火山噴火だけで本当に冷害が解決するのか、火山灰が作物の上に積もってしまっては逆に育たなくなるのでは、そもそも噴火の煙や何かで日光は差すのだろう か、等と考えてしまうのがいけない。こういう事詳しくないのでわからないけど。アニメの方が自己犠牲感が強いので、若干雰囲気が異なる気がする

「グスコーブドリの伝記」よりも草稿?下書き?の「ペンネンネンネンネン・ネネムの伝記」の方が面白い。グスコーブドリの舞台がイーハトーヴであるのに対し、ネネムの舞台はばけもの世界。パラレルワールドのような感じ。所々ページや文字が失われているので、色々考える事ができる

冒頭部分はほとんど同じであるし、後半に出てくる火山の名前も一致する。主人公の最初の仕事はてぐす工場と昆布とりであるが、作業や指導している人の台詞もほぼ同じ。グスコーブドリにはペンネンナーム技師という人も登場する。ペンネンネンネンネン、名前が似てる

ちなみにこの「ペンネンネン……」はネンの数が本当はもっともっと多かったみたいだけど、随分減らしてこの結果になったらしい。この物語は他にもハンムン ムンムンムンだとか繰り返しの文字が多いのだけど、これは一体どういう意味…ペンネ?ムハンマド?エスペラント?わからぬ…

ちなみに「黄いろのトマト」には「グスコーブドリ」の妹と同じネリという妹も登場したりする。これもパラレルワールドなのかな?今となっては黄色のトマトも売ってるけど、当時はさぞ不思議 だったろうね。「チュウリップの幻術」は場景が幻想的で美しい。「植物博士」は方言を文章化すると想像以上に読み難いのだね…
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