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ヴィレの個人用呟き備忘録。美術や読書なんかを中心にまとめるよ。 読むのならあまり信用しないで、気になったら自分で調べた方が良いよ。 飽き性だからいきなりやめるかも
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言語と行為

大修館書店、J.L.オースティン「言語と行為」読了。言語行為(発話行為)の先駆的研究で知られるオースティンの代表的な著書。従来の言語学の対象が事実を述べる事 に対し重点を置いていたのに対し、オースティンは言葉に依頼や警告等の意味がある事に着目した。むしろ従来の言語学はそこには無関心だったのか

オースティンは発言内行為の遂行動詞は、判定宣言型、権限行使型、行為拘束型、態度表明型、言語解説型の5種に分けられると考えた。ちゃんと分類表も掲載 されているのだが、まぁ、イギリス人だし動詞もわかり易い訳であって、日本語に変換したらちょっと違うんじゃねぇのっていうのも無きにしも非ず

そもそも発語内行為とは何か。オースティンは文や語を発する事を「発語行為」と呼んだ。さらに発語行為の中に含まれる行為の事を「発語内行為」と呼んだ。 例えば「窓を開けて下さい」には「依頼」という発語内行為を含んでいる。他にも「猫をたまお名付ける」には「命名」の発語内行為が含まれてたり

さらに発語行為、発語内行為を通じてある結果を引き起こす事を「発語媒介行為」と呼んだ。具体的には聞き手の感情・態度・行為等の変化をもたらす事であ り、「窓を開けて下さい」の発語行為において、聞き手に窓を開けさせるというのが発語媒介行為なのです。基本的な事を研究するって難しいね

だが、まだ「窓を開けて下さい」なら良いが、例えば「今日は暑いね」という発語行為において発話者が何を求めているか探るのは至難の業である。聞き手は窓 を開けるべきか、エアコンを点けるべきか、はたまたただの世間話か。とは言っても文脈あっての文だからね、みたいな事書いてあったような気がする
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