ヴィレの個人用呟き備忘録。美術や読書なんかを中心にまとめるよ。
読むのならあまり信用しないで、気になったら自分で調べた方が良いよ。
飽き性だからいきなりやめるかも
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La Biblioteca di Babeleシリーズ第23巻、ベックフォード「ヴァテック」読了。バベルの図書館シリーズで上下巻だったのはこれだけだったような気がする。ゴシック小 説の傑作だそうで「千夜一夜物語」で東洋的な名前に慣れたつもりだったが「誰だっけ…」となる事が…
上巻は普通の「ヴァテック」、下巻は挿話編で「アラーシー王子とフィールズカー王女の物語」と「バルキアローフ王子の物語」収録。さらに神の名前まで出てくると、神なのか人物なのか、もうカタカナ見たくないです症候群に陥りながら読んだ
ヴァテックは色と食に目がない贅沢大好きなカリフだけど、権力も人民からの信頼もある。世の中って不思議ですね、カリスマ性があったんだろうね。そのヴァテックが破滅に陥るまでの物語。なんかもう色々酷いです。暴言は平気で言うし、よく人を蹴る
「インド人を足蹴りにして壇から突き落とし、追いすがりざまにさっと体を蹴ったのです。会議に参列している面々も、全員が王に右へならえをしました。みんなの足が宙に舞いました。誰でも一蹴りすると、足が自然に動いてもっともっと蹴りたくなるのです」翻訳は内容に合わずまさかのですます体というね
上巻は普通の「ヴァテック」、下巻は挿話編で「アラーシー王子とフィールズカー王女の物語」と「バルキアローフ王子の物語」収録。さらに神の名前まで出てくると、神なのか人物なのか、もうカタカナ見たくないです症候群に陥りながら読んだ
ヴァテックは色と食に目がない贅沢大好きなカリフだけど、権力も人民からの信頼もある。世の中って不思議ですね、カリスマ性があったんだろうね。そのヴァテックが破滅に陥るまでの物語。なんかもう色々酷いです。暴言は平気で言うし、よく人を蹴る
「インド人を足蹴りにして壇から突き落とし、追いすがりざまにさっと体を蹴ったのです。会議に参列している面々も、全員が王に右へならえをしました。みんなの足が宙に舞いました。誰でも一蹴りすると、足が自然に動いてもっともっと蹴りたくなるのです」翻訳は内容に合わずまさかのですます体というね
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東京美術、井上曉子「産地別すぐわかるガラスの見わけ方」読了。海外と日本のガラスの有名所の会社や工房(スワロフスキー、バカラ、薩摩切子等)の歴史や技法を中心 にまとめた本。近所の図書館の専門書は基本的に初心者向けフルカラーの薄手の本が多い。見ていて楽しいしとっつき易いが深く探る事は難しい
技法や装飾の仕方、ガラスの種類の説明が面白かった。ガラスの主成分は珪素で、配合によって強度や屈折率、熱への強さが変わるらしい。装飾法もガラスが熱いうちに装飾するホットテクニックと、常温の冷たい状態で装飾するコールドテクニックがあるそう
でも一番面白かったのはテーブルグラスの解説かなぁ。こういうグラスはこういうお酒が合いますよっていうのがイラスト付きで紹介されているのが良い。自分がいかに考えなしに酒飲んでるかがわかった…高価なお酒買えないからそれでも良いけど、わかったら格好良いよね
La Biblioteca di Babeleシリーズ第16巻、トルストイ他「ロシア短篇集」読了。ロシア文学は好き、雰囲気がフランス文学と似ているから。かつてのロシア貴族達の公用語は仏語だったそうで、文章の中に仏語のフレーズが出てくるのが個人的に親しみ易い
ロシア文学は好き、長くなければ。よって、短いロシア文学はかなり好き。ここではドストエフスキー「鰐」、アンドレーエフ「ラザロ」、トルストイ「イヴァン・イリイチの死」の3編収録。レオニード・アンドレーエフって人、初めて聞いた
「鰐」は夫婦とその友達(語り部)が動物園の鰐を見物しにいった所で起きた事件の話。ちょっと目を離した隙に旦那が鰐に飲み込まれてしまう。奥さんは阿鼻 叫喚、鰐の持ち主は「鰐が破裂したらどうしてくれるんだ!」と大激怒。友達は「えらい事が起きたぜ…!」みたいな感じ。もはやコメディだよ
吃驚した事に旦那は丸飲みにされただけで鰐の中でぴんぴんしている。持ち主は人を飲み込んだ鰐というか喋る鰐というかで一儲けを企み、友達は鰐の腹の中に いる間は出張扱いにしてくれと言いだす。旦那は旦那で鰐の腹の中で世界を変えようと考える始末。誰か助けようとしてやれよ、と突っ込みたくなる
トルストイ「イヴァン・イリイチの死」は、終末を迎える人間の死への恐怖や生きる意味について考えさせられる。というととても軽く、ありきたりな感じに なってしまうけど、そこらの小説と現実感が全然違う。やっぱりトルストイはすごい。一時期「人生論」を愛読書に挙げていた時期もあったっけ
トルストイの人生訓は個人的にとても素直に聞く事ができる。読んで良かったと思える作家。だが一方で「戦争と平和」とか「アンナ・カレーニナ」とかすぐに挙がりそうな代表作を読んでないんだよな…長いから
Quidquid agis, prudenter agas et respice finem.
(何をするにせよ、思慮深く行い、結末を考えよ)
ロシア文学は好き、長くなければ。よって、短いロシア文学はかなり好き。ここではドストエフスキー「鰐」、アンドレーエフ「ラザロ」、トルストイ「イヴァン・イリイチの死」の3編収録。レオニード・アンドレーエフって人、初めて聞いた
「鰐」は夫婦とその友達(語り部)が動物園の鰐を見物しにいった所で起きた事件の話。ちょっと目を離した隙に旦那が鰐に飲み込まれてしまう。奥さんは阿鼻 叫喚、鰐の持ち主は「鰐が破裂したらどうしてくれるんだ!」と大激怒。友達は「えらい事が起きたぜ…!」みたいな感じ。もはやコメディだよ
吃驚した事に旦那は丸飲みにされただけで鰐の中でぴんぴんしている。持ち主は人を飲み込んだ鰐というか喋る鰐というかで一儲けを企み、友達は鰐の腹の中に いる間は出張扱いにしてくれと言いだす。旦那は旦那で鰐の腹の中で世界を変えようと考える始末。誰か助けようとしてやれよ、と突っ込みたくなる
トルストイ「イヴァン・イリイチの死」は、終末を迎える人間の死への恐怖や生きる意味について考えさせられる。というととても軽く、ありきたりな感じに なってしまうけど、そこらの小説と現実感が全然違う。やっぱりトルストイはすごい。一時期「人生論」を愛読書に挙げていた時期もあったっけ
トルストイの人生訓は個人的にとても素直に聞く事ができる。読んで良かったと思える作家。だが一方で「戦争と平和」とか「アンナ・カレーニナ」とかすぐに挙がりそうな代表作を読んでないんだよな…長いから
Quidquid agis, prudenter agas et respice finem.
(何をするにせよ、思慮深く行い、結末を考えよ)
La Biblioteca di Babeleシリーズ第15巻、バートン版「千夜一夜物語」読了。バベルの図書館シリーズもやっと半分に差しかかった所でのアラビアンナイト。読者が溜息を吐いてしまうような選択だと思う。日本書紀を読み直しているような感じ
流石に千夜分もの話を読む事は無理があるので、ここに収録されているのは「ユダヤ人の医者の物語」と「蛇の女王」の2編のみwikiで言えば第32?夜辺りの話と第355夜 ~第373夜辺りの話みたい。でも翻訳本で順番がずれるかも
「蛇の女王」の物語は「ブルキヤの冒険」と「ヤンシャーの物語」の大きく2つの物語に別れてるんだけど「ヤンシャーの物語」は人名がアラビア風の羽衣伝説 そのもので、結構面白かった。最初は結構神話や物語って類型があるよなぁと思ったけど、最古のアラビア語写本は9世紀との事
一方で羽衣伝説の最古は風土記の逸文の中にあるとの事。風土記が奈良時代だから、だいたい8世紀辺り。もしかして日本の羽衣伝説をアラビアの千夜一夜物語が輸入した形なのかな?と単純計算してみる。民俗学とか知ってるとこういうのも楽しそう
ところでイスラム教については全くの無知なのだが、マホメットやソロモン等の聖典に出てくる名前の後ろにわざわざ()付きで(アラーよ、祝福し保たれ よ!)(その上に平安あれかし!)とか書いてあるのは、言わなきゃいけない規則なのかな。個人的に()の使い方が「時計仕掛けのオレンジ」みたいry
流石に千夜分もの話を読む事は無理があるので、ここに収録されているのは「ユダヤ人の医者の物語」と「蛇の女王」の2編のみwikiで言えば第32?夜辺りの話と第355夜 ~第373夜辺りの話みたい。でも翻訳本で順番がずれるかも
「蛇の女王」の物語は「ブルキヤの冒険」と「ヤンシャーの物語」の大きく2つの物語に別れてるんだけど「ヤンシャーの物語」は人名がアラビア風の羽衣伝説 そのもので、結構面白かった。最初は結構神話や物語って類型があるよなぁと思ったけど、最古のアラビア語写本は9世紀との事
一方で羽衣伝説の最古は風土記の逸文の中にあるとの事。風土記が奈良時代だから、だいたい8世紀辺り。もしかして日本の羽衣伝説をアラビアの千夜一夜物語が輸入した形なのかな?と単純計算してみる。民俗学とか知ってるとこういうのも楽しそう
ところでイスラム教については全くの無知なのだが、マホメットやソロモン等の聖典に出てくる名前の後ろにわざわざ()付きで(アラーよ、祝福し保たれ よ!)(その上に平安あれかし!)とか書いてあるのは、言わなきゃいけない規則なのかな。個人的に()の使い方が「時計仕掛けのオレンジ」みたいry

視覚デザイン研究所「巨匠に教わる絵画の見かた」読了。オールカラー約200頁。ルネサンスから20世紀美術らへんまでの画家や作品を、画家自身また他の画家達のコメント (批評)と共に紹介した本。正直舐めてました、イラスト豊富で子供向けの本だと思って手に取ったので。わかり易い、そして結構ボリュームある
ルネサンスや印象派の画家達は結構お互いの作品についてああだこうだ言ってるイメージあったんだけど、その人達が過去の画家に対して褒めたり、場合によっ ては貶している姿は面白い。ダリは想像通りの皮肉っぽさ。ゴッホは書簡があるだけやはりコメントが多い。シャガール、口悪過ぎ
巨匠達のイラストも「あの絵を参考に描いたな」とほくそ笑んでしまう感じで楽しい。個人的にマティスのイラストが気に入ってマティスのイラストばっかり探 してた。イラストや手書きの字なんかが中学校の自由研究を髣髴とさせる感じ。コラムも楽しく読めたので他のシリーズも読んでみたくなりました
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